2012年5月24日木曜日

クルマ馬鹿は飛行機バカ inイギリス編 PART,1



今回のイギリス旅行では大事なミッションがありました。

それは・・・。

シュナイダーカップの最後の優勝機スーパーマリンS6Bとシュナイダー優勝杯を見る事でした(笑)。
私は、スタジオジブリの「紅の豚」が大好きなのですが、2年前にイタリアの空軍博物館にマッキMC72に会いに行ったのですが、今のF-1なんか足元にも及ばない国の威信をかけた凄まじい戦いが100年ほど前にあったのです。


シュナイダーカップの詳しい内容はこちらを↓



それは、ロンドン科学博物館も3Fに保存されていました。それもひっそりと・・・。

いたっ! う~ん美しい! 基本コンセプトは同じなのにイタリアのマッキとは明らかに違うオーラを発するイギリスのスーパーマリン・・・写真で見るよりも小さくて滑らかな印象を受けました。




風洞実験などない時代ですから設計者がアイデアと勘をたよりに設計され職人が鉄鋲を丹念に叩いて滑らかなボディが出来上がったのでしょう。


何度も塗り直してキレイに魅せるイタリアで見たマッキとは違い、その年月の積み重ねをそのまま残すイギリスとの違いがはっきりわかります。


本当に操縦席から前が全く見えないんだ! 空気抵抗を考慮しての設計でしょうが、これで700kmオーバーで操縦するなんて・・・。
 オールアルミモノコックだったんだ!(ちなみにマッキは木製モノコック)当時の飛行機の特徴だった針線もワイヤーではない!


このスーパーマリンS6Bはスピットファイヤの設計者と同一で、搭載エンジン(ロールスロイス社製V12気筒R型)は後にスピットファイヤやマスタングに搭載される名機の先祖なのです。



シュナイダーカップ優勝トロフィーも見ることができました! 感動です!



なんとも可愛いらしい妖精と波から立ち上がる海の妖精とキスをすると言うなんとも妖艶なデザインなんですが、これを国の威信をかけて奪い合う戦い(銃器なし)をしていたなんて、今の時代もシュナイダーカップをやってほしいですね(笑)。

 


 

 

それ以外にもたくさんの戦闘機が展示されていました。 しかも敵味方関係なく・・・日本にはこう言う博物館が無いのが残念でしたかありません。

最後に、この上下に並んだエンジンを見て、判る人はかなりの飛行機バカです(笑)。

答えは、上がメッサーシュミットのダイムラーV12倒立エンジンで、下がスピットファイアのロールスロイスV12スーパーマリンエンジンなのです。両機の特徴を生かしたディスプレイにセンスを感じます。



これで現存するシュナイダーカップ出場機を全て観る事ができました。 帰国間近のハードな日程の中、旦那のわがままを聞いてくれた妻に感謝します。




PART,2に続きます。


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